COLUMN 5

詐欺に注意

大切な家を任せるのに依頼してはいけない悪徳業者が存在します。しっかりと見極めて詐欺に合わないように大切な住まいを守りましょう。

訪問営業の詐欺に注意!雨漏り時の屋根修理、外壁塗装で失敗しないために

「屋根が雨漏りで大変なことになっています!」

「そろそろ外壁の塗り替えをしませんか?」

「今ならお安く外壁塗装できますよ!」

訪問営業のセールスマンが突然やってきて、このような内容の話をされたことはないでしょうか?

たとえ「そろそろこの家も外壁塗装をしないとな・・・」なんて考えていた矢先に訪問営業マンがタイミングよく来たとしても、ちょっと待ってください!決して訪問営業が全て詐欺というわけではありませんが、焦って契約してしまい後で後悔するようなことだけは避けたいですよね。

さらに、中にはお客さんの不安を煽って無理やり契約させようとする悪質な業者がいるのも確かです。

本記事では、訪問営業で詐欺に合わないために気をつけるべきことや、失敗しない屋根修理、外壁塗装の業者選びについてお伝えします。あなた様の大切なお家を訪問営業の詐欺から守るために、ぜひお役立てください。

訪問営業悪質な訪問営業の常套句!

悪質な訪問販売

「無料で点検します」

勝手に屋根に上がって屋根を壊して帰る悪徳業者もいるようです。いきなりやってきた謎の業者は、絶対に屋根に上がらせないようにしましょう。

※今は屋根に登らず、ドローンや高所カメラなどを使ってきちんと点検されている業者さんもいらっしゃいます。

「このままだと大変なことになりますよ」

突然やってきて「外壁が壊れている」「このまま放っておくと大変なことになる」などと不安を煽るようなことを言ってきます。「たまたま近くで工事をしていた」というのもよくある常套句です。

このようなことを言われても焦らずに、まずは信頼できる人に相談しましょう。

「モニター価格(キャンペーン価格)で施行します」

「挨拶に来ました」から始まり、「足場代をタダにします」「今回は特別にキャンペーン価格で・・・」などと言って50万円以上の大幅な値引きを提案してくる悪徳業者もいます。

値引きすればその分の工事費用や材料代をカットしなければならず、工事自体の品質を下げることになりますよね。

どこの業者さんもきちんと計算された価格設定をされていますので、そもそも修理・リフォーム業界では大幅な値引きなどできません。

値引きにつられないようにしましょう。「今だけ〇〇ですよ」「残りあと1名様です」「キャンペーンは今週までだから」「モニターは残りあと1名だから」などとやたらと判断を急かしてくる場合があります。

こちらに考える時間を与えない作戦です。このような場合も焦って判断するのは避け、周りの人に相談しましょう。

「今すぐ見積もりを出します」

見積もりは、そんなにすぐ出せるものではありません。

きちんと現地調査をする場合、60分以上はかかります。それから業者さんがしっかりと検討して見積もりを出すまでの時間が必要ですので、数日かかる場合がほとんど。

怪しい業者の提案には耳を貸さないようにしましょう。

訪問営業の詐欺に合わないためには焦って契約しない

こんなことに注意!

たとえどんなに屋根や壁の損傷がひどくても、その場での契約は絶対にしないことが大切です。一人で判断せず、他の家族や周りの信頼できる人に相談してから決めましょう。

相見積もりを必ず取る

特に悪徳業者は他と比較されたら困るので、相見積もりを嫌がる業者はいかにも怪しいです。反対に自信がある業者さんは、相見積もりを取ることを勧めてくるはずです。

業者選びに失敗しないためには必ず相見積もりを取り、見積もりの内容や項目でわからないことがあればしっかりと説明してもらうようにしましょう。

先にお金を支払わない

お金だけ振り込ませて持ち逃げするという最悪なパターンもあります。

契約書をきちんと取り交わした上で、修理やリフォームの施行が終わってからお金を支払うようにしましょう。

雨漏りの時の屋根修理について

雨漏り修理/屋根修理

雨漏り時の屋根修理の方法と費用相場

雨漏りが原因の屋根修理の費用相場は、屋根の傷み具合によって異なります。

雨漏りが小規模なものだと5万円~20万円程度の場合もありますが、屋根全体のリフォームが必要な程大規模な修理となると250万円程かかる場合も。また、屋根瓦の修理枚数や、屋根のどこを修理するかによっても相場が異なります。

屋根材

費用相場:約1万5,000円~6万円

屋根材の部分差し替えや、ズレている箇所を補正する修理です。

屋根材がスレートや瓦などの場合、屋根の破損や脱落、強風によって屋根材が飛ばされてしまってたことが原因で雨漏りしている場合に行われます。

屋根棟

費用相場:約15万円~30万円

屋根の棟板金(むねばんきん)は、屋根の頂点の部分にある金属製の板のことです。屋根材の隙間を覆っており、雨漏りを防いでくれる役割があります。

しかし、建築から約15年前後で浮きや釘の緩みが起こり、雨水が侵入しやすくなるため注意が必要です。

棟のみでなく、屋根の谷、破風板、ケラバなどの取り合い部分が原因だった場合は、別途板金の交換や修理が必要です。

※破風板:屋根の軒先の端っこについている板の部分のこと
※ケラバ:外壁から出ている屋根部分のうち雨どいがついていない側のこと

天窓

費用相場:約5万円

主に天窓のパッキンの交換を行います。明り取りのために設置してある天窓は、、雨水の侵入経路として最も疑われるようです。

雨どい

費用相場:約3万円(一部交換の場合)/約10万円(全交換の場合)

劣化や破損が原因で雨水があふれてしまい、雨漏りの原因となっている場合、雨どいの一部もしくは全部を交換する修理となります。

※雨どいが壊れると外壁に雨水が侵入し、腐食を引き起こすことにもつながります。

陸屋根の防水層

費用相場:約10万円

陸屋根の床面の防水層を新しくする工事を行い、雨水が入ってくるのを防ぎます。

陸屋根は水が溜まりやすく、ベランダや屋上となっていることもあり人の通行の影響もあるので、約10年程度で防水層のメンテナンスを行う目安となります。

また、雨漏りの屋根修理にかかる日数は、約3日~7日程度が目安となります。(※雨漏りの状態が重度であれば14日程かかる場合もあるようです。)

外壁塗装について

外壁塗装

外壁塗装の費用相場

外壁の面積や使用する塗料によっても異なりますが、約100万円前後。この中には外壁塗装の塗装代、足場代、工事代、その他諸経費が含まれます。

費用相場は、今後の原材料費の高騰などにより高騰することも考えられます。

また、外壁塗装は各建物の面積や構造だけでなく、壁の状態によっても費用や方法が全て異なりますので十分留意しておきましょう。

外壁塗装の塗料の特徴と費用

外壁塗装に使われる塗料には、主にアクリル、ウレタン、シリコン、ラジカル制御形塗料フッ素、無機塗料の6種類があります。

どの塗料にもそれぞれメリットとデメリットがありますが、特徴を知っただけではどの塗料が自宅に適しているかの判断は難しいと思われます。

最終的には、専門の業者さんとしっかり話し合って決定するようにしましょう。

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塗料 価格 耐用年数 特徴
アクリル塗料 1500円/㎡ 約5~7年 価格が最も安い塗料ですが、耐久性が弱いのがデメリットです。費用をとにかく安く抑えたい方や、短い期間で外壁の色を変えたい場合などはおすすめです。
ウレタン塗料 1950円/㎡ 8年~10年 10年以内に建物の退去や解体が決まっている場合などには最適です。塗料の価格は安めですが、シリコン塗料と比べるとコストパフォーマンスは劣ります。仕上がりに艶や光沢を求めている方におすすめです。
シリコン塗料 2300円/㎡ 約10年~15年 価格・耐用年数ともにバランスのとれた塗料。商品の種類も豊富でたくさんの製品の中から選ぶことができます。デメリットは、ひび割れを起こしやすい点です。その他、製品によって耐用年数が短いものもあるので注意。
ラジカル制御形塗料 2400円/㎡ 約12年~16年 高性能なのに価格が安く人気の高い塗料となっています。汚れが付着しにくく紫外線にも強いです。まだ発売から数年しか経っていないこともあり知名度が低く、選べるメーカーが少ないことがデメリットです。
フッ素塗料 4300円/㎡ 15年~20年 耐用年数が長いのが特徴です。外壁塗り替えの回数を減らすことができ、トータルコスト面を考えるとコストパフォーマンスが高いといえるでしょう。一方、価格が高いことと、ひび割れを起こしやすい点がデメリット。ツヤ・光沢の美しさを出したい方におすすめです。
無機塗料 5300円/㎡ 25年~30年 有機物がほとんど含まれておらず、耐久性が非常に高いのが最大のメリット。カビや苔の発生も抑えられます。しかし、耐久性が高いがゆえに塗料の価格も高額。また、ひび割れしやすく、塗装する職人さんの腕次第で耐久効果が異なる点もデメリットの一つです。

時期から見る外壁塗り替えの目安

家を建ててから約10年で外壁塗り替えの時期の目安となります。(※使用されている塗料の耐久性によっても時期は前後しますのでご注意ください。)

外壁の症状から見る外壁塗り替えの目安

外壁のチョーキング現象や色あせ、3㎜以上のひび割れ(クラック)が見られたら塗り替えの目安となります。

※チョーキング現象とは、外壁を手で触った時にチョークのような粉が手に付く現象のことです。ただし、粉が手に付いても、他の壁の箇所も触ってみて何も手に付かなければ、ただの壁の汚れである可能性が高いです。

屋根修理、外壁塗装を依頼できる業者の種類

板金工事業者 ご自宅の屋根がトタンやガルバリウムなどの金属の屋根材を使用している場合におすすめです。
瓦葺工事業者 ご自宅の屋根が粘土瓦、セメント瓦などの瓦葺屋根の場合におすすめです。
※瓦屋根以外の修理には対応していない業者さんが多いようなので注意です。
屋根修理専門業者 屋根修理に特化した業者さんですので、幅広い知識と技術で対応してくれることが期待されます。屋根修理を専門に行っている分、他の業者より安価である可能性も高いです。屋根修理専門業者を選ぶ際は、保証期間や対応、評判も合わせて検討しましょう。
ハウスメーカー 家を建ててもらったハウスメーカーさんに屋根修理や外壁塗装を依頼することのメリットは、大手で安心感がある、自宅の情報をしっかり把握した上で施行してもらえるといったことがあげられます。工期の融通を効かせてもらいやすいというのもポイントです。一方、価格は高額になりがちなのが大きなデメリットの一つです。
地元の外壁塗装業者 地域密着型の外壁塗装業者の場合、その地域のことを熟知しています。気候などの環境特性を十分に考慮した施行プランを立ててもらいやすい点がメリットです。また、施工費用も安価である場合が多いです。デメリットは、あまり知らない業者だと信用度に欠ける、職人さんたちの知識・技術にばらつきがある可能性が高い点などがあげられます。
リフォーム会社 屋根修理、外壁塗装共に、地元に根差した評判のいいリフォーム会社さんが近くにある場合、まず相談してみてもよいでしょう。家のことで気になる部分が複数箇所ある際は、問題をまとめて解決できる場合がありますのでおすすめです。説明をしっかり聞いた上で見積もりを依頼しましょう。

※家を建ててから10年以内に雨漏りなどのトラブルが発生した場合は、施行してもらったハウスメーカーさんに修理の依頼をしましょう。

10年以内であれば「瑕疵担保責任」といってハウスメーカー側に10年の保証が義務づけられているため、もし不具合が見つかった場合はすぐに連絡するのが大切です。

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